大学に入学すると授業開始までに様々な新しいイベントが待ち受けていると思います。その中で新入生にとって新鮮なのは履修登録なのではないでしょうか。
高校までとは違い、数ある講義の中から自分で調べたり同期の生徒や先輩から情報を得たりして自分なりの大学生活を構築していくのは期待感に心躍らされるものです。
自分の時もあれもこれもと講義の選択に迷いに迷った思い出があります。(教養に戻りたい・・・)
そんな履修登録ですが多くの新入生が共通してぶち当たる項目があります。
それが第二外国語です。
多くの新入生が義務教育、高校、そして大学入試と長い英語遍歴をもっているため、さらに外国語をやるのか・・・と辟易してしまうのか(どうかはわかりませんが)第二外国語に好印象を持っている方は少ないように感じます。(教養時代にスペイン語とドイツ語二つを履修した自分の肌感覚ですが)
そんな第二外国語ですが学生の思いとはうらはらに教育機関や学部学科にもよりますがだいたい一年続く場合が多いと思います。
そいうことならば、せっかくの機会であるし新たな外国語に興じたほうが教養時代が豊かになるのではないかと私は思うので自分の経験を踏まえて第二外国語に出席することに少しでも抵抗がなくなるようになる方法を書いてみようと思います。
ではでは
第二外国語は一番やりたい言語を選べ!
いきなり第二外国語を選択するところから入りますが、どの言語がおすすめかと問われたならば私は「一番やりたいと思える言語を選べ」と返答すると思います。
話者の人口が多いとか、どれが実用的かとか、先輩からの言い伝えとかどうでもいいです!
その国や文化が好き、響きがカッコいい、文字がイケてる、理由は軽くてもなんでもいいです!
もちろん実用的であるとか将来使う可能性が高そうだという理由を重視してもいいと思います。それに囚われて本来やりたいものから遠ざからなければいいのです。
これなら一年付き合えそうだと思う言語を心のままに選んでください。
外国語をする上で一番大切なのはモチベーションです。英語を例に取れば、テストでいい点を取るとか大学に受かりたいという前向きな理由が今まで英語を頑張れたきっかけだったという人も少なくないはずです。外国語を学ぶというのは長距離走でありかなり根気のいるものですので前向きに取り組める言語を選択するのは大切です。
その言語の特徴を先に押さえておく
新しく外国語を始めるとなると英語とは異なるあるいは英語には存在しない新しい概念に出会うこと度々です。新しい知識が次々と出てくるとそれだけで気がめいってしまうかもしれません。
それを防ぐために「これから学ぶであろうこと」を事前に知っておくと気が楽です。
自分が学ぶ言語は冠詞の知識が必要であるとか、人称変化がそれぞれの人称であるとか、格変化の概念があるとかざっくりとしたものでOKです。
その言語の特徴や英語との違いのアウトラインを押さえておけばある程度見通しがよくなり第二外国語の授業でいちいち打ちのめされることはなくなるでしょう。
方法はネットで情報を漁るなどなんでもよいのですが、言及したからには一応個人的なお勧め書籍を紹介しておきます。
言語のアウトラインをつかむために読む本のオススメとしては、
白水社の『~語のしくみ《新版》』シリーズ です。(勝手にそう呼んでます)
『ドイツ語のしくみ』『フランス語のしくみ』などメジャーな言語からマイナーな言語までカバーするありがたい書籍です。詳しい文法まで深入りせずゼロ知識からでもアウトラインがよくわかる優れものです!私も新しく外国語を始めるときは一番に読む入門書です!
よければお試しください~
文法を先取りせよ!
いざ第二外国語の授業が始まったら、先生が組んだ予定通りに学習を進めるのもいいのですが、第二外国語の授業をより生産性高くそしてより楽しく受講するためにあえて文法の先取学習をすることをお勧めします!
ここで言う文法とは初級レベルの文法のことです。
例えば、語順、冠詞、複数形、疑問形、否定文、動詞の変化などなどごく初歩的なことです。
気合を入れまくって文法に熱を入れすぎる必要はないと思います。最初から飛ばし過ぎると疲れてしまいますからね・・・
私が第二外国語と第三外国語をとった経験でのはなしですが、大学の外国語の授業はライティングとスピーキングの要素が多く取り込まれています。学生に積極的なアウトプットの姿勢を求めているのかもしれません。文法をある程度頭に入れておくとそのような授業での面白さが段違いです!
毎回の授業で発言の機会があると人によってはめんどくさいと思ってしまうようですが考え方によってはむしろうれしいことです。かなり意識しないと日本では別の言語でライティングやスピーキングをする機会はないですからね・・・それにその言語の専門家やネイティブの先生から自分の作った文に対してフィードバックがもらえるのはかなり勉強になります。
文法の入門書は一週間で読み通せるくらいのかなりやさしめのものをお勧めします。なるべくページ数がなく字が大きめの書籍が良いと思います。
奮発して分厚いちゃんとしたものを用意してもいいのですが入門の意味では全然進まず途中で嫌になってしまうと思います。大切なのは基礎の基礎を精神的負担にならないように先取りすることです。授業前に完璧にする必要はありませんし、始まる前から嫌になってしまっては元も子もないので・・・
本屋さんでパラパラページをめくって自分に合いそうなものを探してみてください!
単語帳を買おう!
ここまで、言語のアウトラインをつかもうとか、文法を先取りしようなどと書いてきましたが実は一番オススメしたいのは単語を積極的に覚えることです。
文法は言語のルールの一般化なのでやることには大きな価値があるのですが、やはり結局のところ言語を理解するにはとにかく単語なのです。言葉の意味が分からなければどうしようもありません。語学力は単語力です。
逆に単語の意味だけでも分かればおおよそ文の意味も予想できるでしょう。まだ拙い文法でも文を作る足掛かりになります。
文字の羅列ではとっつきにくいかもしれませんがいくつか知ってる単語があるだけで印象はグッと変わります。リスニングでも知ってる単語(特に名詞)がいくつか拾えれば、こんなことを言ってるのかもと想像できます。
そこで、もしかしたら一年間だけの限られた期間になってしまうとしてもぜひとも単語帳を買ってみてほしいです!単語帳はひたすらめくっていくだけでよいので勉強が楽ですし隙間時間にもできることなのでおすすめです!
単語帳もやはりシンプルなものが良いと思います。一つの単語について詳しく説明がついているものだと初学者にとって視覚的情報が多すぎます。初めはとにかく「単語→意味」を繰り返すことに重点を置きたいです。
もう一つ単語帳の機能としてほしいのはひらがな・カタカナで単語の読みが一緒に書いてあるかということです。特に初めて学ぶ文字を使う言語で力を発揮するのですが、読み方のルールの理解が不十分でもひらがな・カタカナで読み方が載っているとスムーズに単語帳を進められますし、それを利用して発音のルールを覚えることもできます。
おすすめの単語帳は、NHK出版の『CDブック これなら覚えられる ~語単語帳』シリーズです。
文字が大きく一つの単語が見やすいのが特徴で、ひらがな・カタカナの読み方も載っています。また、例文もかなり易しいもので理解しやすいです。(初めから例文を読む必要はありません。)軽いリスニングにも使えます。
よかったら試してみてください!
(+α)語学検定に申し込んでみる
これはかなりやる気のある人向けになってしまうかもしれませんが、語学検定に申し込んでみるのもモチベーションの向上につながると思います。やはり目標があると自然と勉強意欲も湧いてくるものです。
これは私の肌感覚になってしまいますが、一年間第二外国語を頑張れば語学検定の3級くらいのレベルには到達できると思います。(注:検定によって級の難易度設定は若干異なります)
各言語の一年間の語学検定は春~初夏と秋~初冬の2回行われることがほとんどですので、個人的には2回目の検定を目指して勉強してみると良いのではないかと思います。
せっかくの外国語を学ぶ機会ですから(記念として?)語学検定にも挑戦してみてはいかかでしょうか?英検は多くの人が合格実績をもっていますがその他の言語はそこそこ珍しいですよ?
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