何か外国語を学んでみたい!と思ったとき世間的にはどのように言語を選択しているのでしょうか。
ここでは自分の語学の経験から言語の選び方について少し思う所を述べようと思います。
”実用性”を意識するなら圧倒的に英語
語学を始める動機が「役に立つものを学びたい」というものであるなら選択肢は英語一択です。
その言語が話されている地域に住む予定がある、あるいはその地域の言語を母語とする人と結婚するなどという特殊な例を除けば役に立つのは圧倒的に英語です。スキルアップを目指すならば英語ほぼ一択でしょう。
これに関しては何をいまさら、という感じだと思いますが世界の様々なシーンで広く使われているというだけではない個人的なおすすめ理由があります。
その一つは英語の学習教材や書籍、スクールが充実しているということです。
これまた当たり前でしょ?と思うかもしれませんが、比較的に日本でマイナーな言語を学ぼうとするとこのありがたさが分かります。マイナーというだけあって市場規模が小さいのでそもそも出版されている関連書籍が少なく教材が限定されてしまいます。(それでもあるだけありがたいと思える言語もありますが・・・)
一方で、英語の市場規模は大変大きく出版されている書籍も多種多様でさまざまなアプローチの本が書店に並んでいます。また、英会話学校はじめオンラインスクールやオンラインサービスも充実しておりあの手この手が使えます。自分に合った学習法をこちらから選べるというのは語学の学習効率の対して重要な要素です。学習環境がそろえられているという意味で英語はやはり自分のスキルアップに最適です。
もう一つの理由は、語学検定が充実していることです。
英検、TOEICなどなど挙げればメジャーからマニアックまでどんどん出てきますがこれもやはり語学が上達することにおいて恵まれた環境といえるでしょう。
自分で語学を頑張ると決めても外国語は無限に先がありますから先の展望が見えなければ途方もなく、途中で投げ出したくなってしまうかもしれません。やってもやっても上達の実感がないというのはなんだか寂しいものです。そこで自分の努力の指標になるのがやはり語学検定です。
「最終的には英検1級を取得したい!」「TOEICで800点を超えたい!」など”目標”と呼べるものがることはモチベーションの維持・向上につながります。
やはり、英語以外の言語だと学習者が少ないためか行われていても開催回数が少なかったり、遠方まで受験しに行かないといけなかったりとそこそこ制約があります。もちろん受験者数が見込めないような語学検定はそもそも企画すらされません。悲しいことに・・・ 語学検定を定期的に開催数するのにもお金がかかるのです。
それに比べて英検やTOEICなどは各都道府県内で会場がそこそこ多く設置されていますし、年内の開催回数も多めです。やはり定期的に自分の語学力の腕試しができるというのは学習継続に貢献するものだと思います。
英語以外の言語を選びたいとき
新たに英語以外の言語に挑戦したいという場合はどのように言語を選べばよいでしょうか。
おすすめの選び方は、ずばり参考書や教材が充実している言語です。
上でも少し触れましたが英語は圧倒的な数の書籍が出版され、他の教材もよりどりみどりです。英語では勉強の手段に困ることはないでしょう。ところが、英語以外の言語となると途端にその市場は小さくなってしまいます。勉強手段の充実度はその言語の習熟度にも影響するでしょう。例えば、私の好きなアイスランド語の日本語の書籍は現在購入可能なもので5冊もありません。
そんななかでも比較的書籍や教材が充実している言語があります。それは、
ドイツ語 イタリア語 フランス語 スペイン語 ロシア語 韓国語 中国語
です。大学の第二外国語でよく学ばれている言語ですね。
書店に行けばわかりますがこれらの言語は比較的広く書籍の売り場が設けられています。また、さまざまなアプローチの参考書が出版されています。
また、英検のような国内の実用検定(通常年2回)もあり腕試しの機会もあります。他にも世界一般で行われている試験もあります。NHKでも「旅する~」シリーズなど番組がやっていたりしますね。
したがって、英語以外で学習環境という面で英語以外であればこれらの言語をお勧めします!
実際どの言語も世界的に話者が多いですので度かで使えるかも・・・?
そのほか同じ視点で挙げるとするならば、ポルトガル語、オランダ語、アラビア語、(古典&現代)ギリシア語、ラテン語などが上記の言語に次いで学習環境があると思います。
個人的には実はオランダ語が一番オススメだったりします・・・
それはまた別の場所で
言語選びで本当に重要視すべきこと
ここまで「実用性」や「学習環境」を重視して書いてきましたが外国語を始める上で本当に重要視すべきことは別にあると思います。それは、
「自分がやりたいと思っている言語をやる」
ということです。
外国語に挑戦するときは自分の感性やモチベーションに従うことが一番だと思っています。それは自分がやりたいゲームタイトルを選び、自分が好きなスポーツをするかの如くです。
外国語は超長距離マラソンです。もしかしたら終わりはないかもしれません。そんなものをやり続けるには高く持続するモチベーションが必要です。そのエネルギーはやはり「好きである」ということに尽きると思います。(言い過ぎかもですが・・・)
楽しむことできるということはすなわち、続けられるということに繋がります。「この言語を習得したい」という気持ちをもったならばそれを大切にすべきです。学びたいと思える言語があるのはそれ自体ですごいことです。
私自身も北欧の社会に憧れがありその地域の言語を知りたいという気持ちがあったため大学に入学してからは北欧の言語に注力しています。北欧の言語はどれも日本ではマイナーで学習環境もよいとは言えないかもしれません。「それやって役に立つの?」と質問されたこともしばしば・・・ しかし、自分がやりたいと思って始めたものなので周りの言葉も気になりませんし、実用的でないとか話者が少ないとかもまったく気にしていません。それに、その言語をやっているときはやはりとりわけ楽しいです!
ですので、皆さんも学びたいと思っている言語があればぜひもの一番にその言語に挑戦してみてください!
周りの評価や自分の迷いとかが気になるならば並行して英語をやればいくらでも反撃できますから
(ちょっと勉強は大変ですけど・・・)
「新しく言語を始めるときの言語の選び方」は以上です。
少しでも参考になればうれしいです。
外国語を始める前に知っておくべきことなどリストアップしてみました ↓
よろしければ参考にしてみてください。
読んでいただきありがとうございました!
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